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語学留学からの重大な予告

私はすぐにオ枠組みをベースに、それのほとんどなかった日本人の精神史を捉え直すことも、非常に面白いと思った。
日本社会が新鮮な切り口で見えてくるきっかけになった。 そのころ、私は「1年間」と言って出てきた当初予定の留学期間の半分以上をすでに終えていた。
そして、もし予定通り帰国したら、英語力もはなはだ不十分な上、「勉強してきました」といえるだけのものをまったく得られないうちに終わってしまうという焦りを日に日に強く感じるようになっていた。 一時は、きちんと勉強して、自他ともに認める「留学の成果」を得るには、正規の学生として入学しディグリーを取る必要があるのではないかとも考えた。

しかし、それを今から準備すると卒業までさらに2年以上かかることや、必修科目の負担を考えると、今のように好きな勉強をしてさまざまな出会いや経験を積めるフェローの立場は、やはり最高に恵まれているといえた。 私は、フェローの1年間延長の申請をし、認められた。
その分、自分に要求するものも増えていった。 「書いても書かなくてもいい」論文についても、書く必要を感じてきた。
そして英語でコミュニケーションする力をもっと養っておきたかった。 ランゲージ・エクスチェンジは、アメリカ社会について考えを深めるにも、話す勉強にも最適の方法であった。
ニューョークに生まれ育った女性ジャーナリストが相手になってくれれば、これ以上の条件はなかった。 Hは初めて会う場所に、ミッドタウンのとんかつ屋を指定してきた。
彼女は大学時代に「日米学生会議」のメンバーとして来日したことがあり、卒業後は日本で少し英会話の先生をしていた。 日本の食べ物やお菓子が大好きで、マンハッタンのK書店で月1度行われる「和菓子の日」を楽しみにしていた。
私の方は和菓子にちっとも関心がないと知ると、少し残念そうであった。 初回はランチを食べながらであったが、「私は食事をしながらだと英語がしゃべれない。
私の体内では胃袋がいちばん威張っているので、食べながらむずかしいことをできないのだ」と言い、次回からはお茶にしようと頼んだ。 Hとの話題は、彼女の知っている日本人のことや日本にいたころの話から、私がテレビや新聞のニュースで見てよくわからなかったことを聞いたり、Hが関心を持っている、ニューヨークのアジア系の社会のことなどが多かった。

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